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藤井氏の辞意伝達は12月22日 2週間もかかった首相の決断(産経新聞)

 藤井裕久財務相が鳩山由紀夫首相に辞意を伝えたのは実は昨年12月22日だったことが6日、明らかになった。複数の民主党関係者が証言した。5日に藤井氏の辞意が明らかになった後、鳩山首相が迅速に後任人事を決めたようにみえるが、実際には後任人事の決断までには約2週間かかったことになる。

 関係者によると、藤井氏は12月22日、首相に体調不良などを理由に、1月の通常国会召集までに「財務相を交代したい」と伝えた。

 すぐに後任人事を決められなかった背景には、首相が自身の偽装献金問題への対応や22年度予算編成やインド訪問で、藤井氏の後任問題どころではなかったほか、「首相は慰留できると甘くみていた」(民主党幹部)とも言われる。また、首相の決断力不足を指摘する声もある。

 藤井氏が年末の28日に、都内の病院に「検査入院」したのは、こうした首相ののんびりした対応をみて、「辞任の理由をつくるために入院したのではないか」(政府関係者)と指摘する声もあった。

 この2週間の中で、首相が藤井氏の慰留にむけて、「必死の工作を行った節はなかった」(政府筋)という。(佐々木美恵)

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